消化器内視鏡関連の偶発症に関する第4回全国調査報告によりますと上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)に伴う偶発症は、0.012%の割合で起きており、死亡例が、0.00076%の割合で発生しています。これらには、止血処置、ポリペクトミー、胃粘膜切除術、静脈瘤治療、胃ろう造設術などの内視鏡治療や処置が含まれており、観察のみでの死亡率は50万検査に1例の頻度(約0.0002%)となっております。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の偶発症は0.069%の頻度で発生しており、死亡例は0.00088%の割合で発生しています。死亡例の大多数は大腸穿孔によるものです。また、咽頭麻酔・鎮静剤・鎮痛剤等前処置による偶発症は0.0059%、死亡例は0.0001%の割合で発生しています。
当院では、上記偶発症が起きないように細心の注意を払いできるだけ安全に検査を受けていただけるようにしておりますが、検査の性格上100%安全とは言えません。もし万一偶発症が起きましたら、責任を持って総合病院等紹介し、できるだけ迅速に対応させていただきます。